小国でありながらも永世中立国と言う独特のポジションによって、日本での知名度が高い国が、スイスです。ヨーロッパ大陸の内陸部に位置していながら、その永世中立というスタンスからEUには属していません。
このスイスにおける政策金利は、実は日本やアメリカと同じく、 2011年の8月以降はゼロ金利が適応されています。他国と同様、とりわけ2008年の秋口における金利の暴落が著しく2.0%代後半であった金利は、一 挙に1%以下、そして2011年の夏にゼロ金利に至りました。そしてこの政策金利に比例するように、スイスの外貨預金金利は残念ながらそこまで高い金利で はありません。基本的にネット銀行であろうと、営業店舗を構えるような市中銀行であろうと、スイスの外貨預金金利は0.01%もしくは、0.001%とい うような、ほとんどあってないような金利設定になっています。
非常に低いと言われる日本の円定期預金の金利でも、小口の預入で、 1ヶ月物でも0.025%というような数字になっていますから、これを考えてみても、スイスフランでの外貨預金を行うメリットははっきり言って考えづらい ところがあります。市中銀行においては、その川背手数料は米ドルよりも0.1%ほど安く、三菱東京UFJ銀行などでは0.9円といった片道の為替手数料が 左右されていますが、いっぽうでネット銀行では米ドルのような0.0 9円というような低手数料ではなく、低くても0.4%というような額ですから、為替差損は一切なかったとしても、円引きだす場合には、単純に損をしてしま う計算になります。