東南アジアにおける発展目覚ましい新興国であり、また、インドネシアなどのように内紛が起こることが少なく、日本人の旅行先としても積極的にチョイ スされる国が、タイ(タイ王国)です。タイにおける政策金利は、ブラジルやトルコ、あるいは中国なるほど高い状態にはないものの、軒並み3.0%前後の間 を推移しています。下落傾向にあるわけでも、上昇傾向にあるわけでもなく、時に1.5%まで下がったり、 3%台にまで伸びたりと、上下を繰り返している、という特徴があります。
さて、このパーツであれば、それなりに高い預金金利が実現できるであろうと期待して、国内のバーツの外貨預金を探してみよう・・・とするのは良いも のの、残念ながら、国内の金融機関において、バーツの外貨預金は(ほとんど)取り扱われていないようです。かつては外資系シティバンク銀行が、バーツ建て 外貨預金を実施していたのですが、 2013年5月の時点ではその新規募集が停止されています。
ちなみに円とバーツの為替相場は、いちどタイに旅行に行ったことがある方ならよくご存知であるとおり「3倍」の関係になっていて、1バーツあたり3 円という値になっています。そうすると、もしバーツでの外貨預金が創設された場合には、片道の為替手数料が、1バーツあたり0.03円ほどでようやくメガ バンクの三菱東京UFJ銀行の米ドルの為替手数料と同水準になる、ということになるわけですね。