南アフリカランドやブラジルのレアルなどのような、新興国の通貨というのは、外貨預金商品として人気が高いわけですが、その中のメキシコのペソを加えても良いかも知れません。
メキシコの政策金利は、すくなくとも、 OECD加盟国の中では、高い水準で推移していると言うことができます。金融恐慌以前は7%以上の高金利を実現しており、恐慌以降、現在においても 4.0%以上の金利となっています。ただし、年々下落傾向にはありますので、その点は一応チェックしておく必要があるでしょう。
このメキシコペソ建ての外貨預金を取り扱っていることで有名なのが、楽天銀行です。この楽天銀行はイーバンク銀行時代(2010年)に、国内で初め てペソの取り扱いを開始しました。その金利を見てみますと、外貨定期預金の場合は1ヶ月物で1.0% 、 3カ月物で1.11% 、 1年物で1.25% という金利設定になっています。この金利設定というのは同じ楽天銀行が取り扱っているニュージーランドドルの金利が1ヶ月物で1.06% 、 3カ月物で1.09% 、 1年物で1.28%というような水準にあることからも分かるように、全体の通貨の中でかなり高い値を実現しているということができます(ニュージーランド ドルは外貨預金商品の中でも人気商品の1つです)。
また定期預金でなくてもメキシコペソの外貨普通預金で1.0%と友好金利が実現されており、これに関しては、楽天銀行商品の中でオーストラリアドルよりも高く、南アフリカランドに次ぐ金利の高さとなっています。