現代社会は、資産形成の方法も多様化してその人によりいくつかの良い方法がありますが、実のところこれ一つ!と言う、決め手になるものはありません。
そして、仮にその時期にもっとも良い方法があったとしても、それに全てを注ぎ込むような投資や貯蓄方法を勧めるファイナンシャル・プランナーは、もはやFPと呼ぶことはできないでしょう。
投機的な商品は当たれば確かに見返りは大きく見込めますが、それ故にリスクは高まります。
もし、確実な貯蓄による資産形成を望むのであれば、最低2本の柱で地道に貯蓄をしましょう。
会社員なら財形貯蓄の利用をお勧めします。
先日、女性の求人サイトを運営するエン・ジャパンが行った福利厚生についてのアンケートで無くてもいい福利厚生の第3位に選ばれていましたが、とんでもありません。
特に若年層の人にこそ、給与の振込前に差し引いて貯蓄してくれる方法がどれほど貯まるか実感していただきたいところです。
この財形貯蓄の良い所は、受け取った給与から支払わないので本当に自然と貯まるのです。
結婚や住宅購入などで本当に資金が必要な時に使うくらいの気持ちで、始めてみましょう。
一つは、生命保険を保障と貯蓄の両側面から設計検討して加入する方法です。
これは、自分で設計したり選ぶのはとても難しいので、専門のファイナンシャルプランナーまたは、生命保険会社のライフプランナーに相談すると良いでしょう。
そして、少し変わった貯蓄を一つご紹介します。
それは純金積立と言う商品で、これも先の財形貯蓄のように毎月決まった金額で少しずつ「金」を買い増して資産形成していく方法です。
金の価格は、短期的に見ると上下を繰り返しているので、値下がりすることもあり投機的に見えてしまいますが、実は、純金積立は最低でも5年できれば10年20年と言う超長期のスパンで、続けることをおすすめする資産形成方法です。
金は、21世紀に入ってからの約10年余りで5倍近くまで高騰した実績があります。
日本国内で販売されている商品で見た時、こんなに値上がりした商品はあったでしょうか?
この10年余りは、金の需要が高まったため、バブルのように高騰しましたが、これは元々金を資産形成の手段として重んじる中国社会の経済が好調だったために買い入れ感が強く進んだためとリーマン・ショック後のドルが弱くなってしまったことで世界的に金への信用が高まったことにあります。
世界的には、少し一服の感がありますが国内では、消費税増税前の駆け込み需要が見込まれ金の取引業者は、2013年中から輸入量を増やしていて前年の2.5倍の27.7トンも輸入しています。
そういえば、先日のアルゼンチンショックの際でも、最もマイナスの影響が少ない資産の一つが「金」でした。
もう一度念を押しますが、金の積立による資産形成は、超長期的に見ることが大切です。