毎年、2月になるとテレビCMや駅や電車内で「確定申告を忘れずに」と書かれて公告をよく目にします。サラリーマンの人にとって確定申告は、馴染が薄くほとんどの人は確定申告をすることはありません。
そもそも確定申告とは、事業者が1年間の所得を計算して申告する行為を言うことになり、1月1日から12月31日までの売り上げから粗利を計算して所得額を計算して申告することになります。普通の会社勤めのサラリーマンであれば、会社の経理部門や総務部門の担当者が毎月の給与から源泉徴収という形で控除して、本人に代わり所得税を納めています。そして1年間において所得税控除の対象が変わった場合は、年末調整で変更分の控除を受けることができます。
基本的に確定申告は、所得税分を納めるために行うものなのですが、サラリーマンは毎月所得税を先に納めていることになりますので、年末調整以外で控除が発生すれば確定申告により払った税金が還付されることがあります。具体的には、10万円以上に医療費が発生したときや、住宅融資を受けたときの初回は確定申告により控除を受けることになっています。
また、寄付や災害により収入に影響が出た場合においても確定申告により還付の対象となりますので、サラリーマンの人も、医療費などしっかり家計簿をつけていると得になると言えます。事業者の人は、逆に控除の対象をしっかり押さえていないと、まるまる所得分が課税されてしまいますので細かく帳簿を付けておくことが必要となります。