社会人生活が始まる前に知っておきたいお金のこと
人生の一大転換期とも言える学生から社会人への第一歩。そんな季節がいよいよやってきます。
社会人になると、親元から離れ全て自己責任で歩んでいくことになります。
しかし、学生ではなかなか教わらず、社会に出ても誰が教えてくれるわけではないのがお金の話。
給与明細
年末調整
源泉徴収票
所得税
住民税
まず働く上で出てきますが、中身を理解できていない方もとても多いものです。
自分が稼ぐお金ですから、しっかりその仕組みを理解しておきましょう。
中でも収入から引かれる
厚生年金
健康保険
雇用保険
これらは「控除」対象の項目で、"支払ったお金は税金の対象から外れます"という意味です。
財形貯蓄
確定拠出年金(401k)
従業員持株制度
企業によってはこれら福利厚生の貯蓄や年金積立等の制度が用意されています。これらも給与天引き時に、非課税の恩恵を受けられ、控除項目として給与明細等へ記載されます。これらは給与で受け取ってから他で貯蓄や運用するよりもお得になるものもある為、正確に理解して上手に活用しましょう。
入社前にも、様々な準備がありますよね。
独り暮らしの部屋探し
引越し
給与振込口座の開設
スーツの新調
定期券の購入
特に部屋探しでは、敷金、礼金、仲介手数料などの仕組み、不動産業界を知らないが故に高い初期費用がかかってしまうことも多いものです。
敷金とは、家賃の滞納や退去後のクリーニングや入居者責任で行うリフォーム等に当てられる為のお金で、部屋に住むための積立金のようなものの為、退去時に差額を返金されます。その為、敷金は値下げしても特にお得になるわけではありません。
また、礼金は大家さんに納めるお金、仲介手数料は不動産屋さんに納めるお金の為、返金等はありません。
これらの仕組みを理解して部屋探し時に交渉する等すれば、お得に入居することも可能になります。
家賃や初期費用、引越し費用は、数十万単位でかかる大きな買い物です。
逆に、上手に契約できると、社会人最初の数ヶ月をとても有意義に過ごすことができます。
新生活を始める時は何かとお金が必要です。
また、お金が大きく動くきっかけになることと遭遇する可能性も高いものです。
上記に挙げたものは一部ではありますが、知っているだけでもその後、万単位で出費が変わってくる可能性のあるものばかり。
1つ1つ正しく理解し、新生活をより良くスタートさせたいですね。
社会人1年目から始めたい資産運用
入社すると、会社の様々な福利厚生や貯蓄積立、生命保険等の手続きを経験することになります。
どれも初めての経験の場合は、よくわからずに契約書にサインをする、ということが多く見受けられます。
しかし、それで良いのでしょうか?
中には知らずにいても問題の無いものもありますが、特に給与天引きで行われる貯蓄積立等の手続きは、将来の自分のお金になりますのでしっかり理解しておく必要があります。
特に多いのが「財形貯蓄」や「確定拠出年金(401k)」と呼ばれる給与天引きの積立です。
財形貯蓄の目的は大きく3つに分かれ、「一般」「住宅」「年金」となっています。
一般財形は、いつでも引き出すことが出来、自分の目的別に分けて貯蓄することも可能です。
結婚資金や教育資金など、目的を明確にすることでライフプランに合った効率の良い貯蓄が実現できます。
また、住宅や年金の財形は、目的がその名の通り定められている為、それ以外には取り崩すことができません。
ただし、金利が一般財形に比べ高いことや、合計元本で550万円までは利子や配当に対して非課税になるというメリットもあります。
これらが給与天引きで強制的に貯蓄ができる為、若い方や将来の為にしっかり蓄えを作りたい方にはお勧めです。
また、確定拠出年金は俗に401kと呼ばれ、年金を目的として投資信託型の資産運用を給与天引きで行うものです。
こちらも財形貯蓄と同様、給与天引きで積み立てられます。
毎月積み立てる額を決め、将来受け取る金額はその運用益によって変動するのが特徴です。
投資信託型で運用していく為、自分の積立を自己責任で運用指図し、運用益を出せるようにマネジメントしていくことが求められます。
こういった貯蓄や運用手段を入社するとまもなく契約するかどうかの選択に迫られます。
その時、よくわからないまま始める人と何もしない人に多くは分かれますが、やはりこの時に少しでも知っておくだけで目的に応じた良い運用を開始することが出来るようになります。
せっかく企業が用意してくれる運用手段ですから、有効活用して将来のお金を守れる自分になりたいですよね。